先日、元上方落語協会会長の露の五郎兵衛さんがお亡くなりになりました。
また、一人偉大な業績を残した方が居なくなり、寂しいですね。
そんな、五郎兵衛さんの半生を語った本「五郎は生涯未完成」を読んでみませんか?
一気に読めるほどこの本は面白いです。そして、感動の涙が随所にあり、自分の人生をもう一度考え直させる感じにもなります。
是非、読んでみてください。
上方落語協会の前会長、誇り高い大師匠が半生を語る。幼少時代の戦争体験から長い芸の道。大きな事故や病気で何回も命拾いする。帰り新参として一から出直した時も持ち前の「なにくそ負けるもんか」という思いでがんばった。上方落語協会の会長も務めた著者は、自分の人生を導いた方の存在を知る。涙と笑いの中に素直にぬくもりを持って語られる信仰告白であり、見事な福音人情噺となった。日本の伝統芸と福音との自然な融和に好感が持てる好著。
抜粋 第九章 負けたら、あかんより:私は何度も命拾いをしてきた。 子どものときの機銃掃射は、まったく奇跡としか言いようがない。人は偶然と言うかもしれないが、あのとき五十センチ隣で死んでしまった下級生の姿を見ている私には、奇跡と言った方が当たっている。 二度目は舞台での落下事故だ。たいてい、おとなが十メートル落ちたら、足の骨折くらいではきかない。ビルの五階から飛び降り自殺できるのだから、多くは死ぬ。 三度目は、北海道で脳塞栓で倒れたときだ。医者に言わせれば、幸運ということばで片付けられようが、命は助かり、何の支障もなく仕事に復帰できた。 四度目は脳内出血である。これもたいした後遺症もなく、助かった。 五回目は敗血症。家族が覚悟したほどであったが、私は蘇生した。 これほどの頻度で、単なる幸運、単なる偶然があるのだろうか。私は、誰かが生かしてくれていると、考えざるを得なくなった。
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